平成20年度写真学科卒業制作



ここでは平成20年度写真学科卒業制作を紹介いたします。

【芸術学部長賞(学業部門):卒業論文・制作が優秀なものに授与される。】
《中村千咲「リンク」》
《菊田真奈「時が溶ける」》
任 在弘   小川優樹
台紙を横に使った見開きの構成のカラーイメージによる40枚20組の心象風景の作品である。レイアウトが上手く、それぞれが異なるイメージであるにもかかわらず全体として一つにまとまって見られる質の高い作品である.

 

    作者は、撮影は逝ってしまった人と残された人を繋ぐ媒体であり、それには両者の関わりの時間が溶けあっていると考えている。それをテーマとし、人の存在の重さとは何か、人と人との関わりは何か、生と死とは何かを語りかける質の高い作品である。
 
《安 正季「連想」》
澤崎暁生
ポートレート写真とそれから連想されるイメージを静物写真で表し、それらを2枚1組にして作品としている。それぞれの完成度は高く、それによりイメージ同士が上手に影響しあい、写された人物の人となりを連想させてくれる優れた作品である。  
     
《香取勇進「FIELD DIARY」》   《沖本 英之「Cldade Instaval」》
`島恭平
山崎彩央
超広角イメージが撮影できる8x10インチのサイズのピンホールカメラを自作し、それを使って東京や横浜の景観を長時間露光をかけて撮影した作品。ピンホール件らによる独自のイメージを丁寧なプリント技術で質の高いものにしている。
 
 
    日本に居住する日系ブラジル人を取材して「共生」「包括」をテーマに制作している。彼らが多く住む東海地方の各地で取材し、彼らを通して他社を理解し、社会の多様性を今後どのように築く化など社会問題を投げかけているすぐれたドキュメンタリー作品。
     

 

【芸術学部奨励賞 : 卒業論文・制作において、優秀かつ独創的なものに授与される。】
   
《新垣貞治「just the way you are」》
荒井春美
 
さまざまな古典技法を研究した後、作者がイメージを作りたい用紙、和紙にマッチする食塩紙にプリントする技法にいきついた。その技法の独自の表現力と柔らかい自然光のみによる撮影が被写体になった若い女性の個性と存在感を心地よく表現している。  
   

 

【日本大学芸術学部金丸重嶺賞: 写真学科の学生で、卒業論文・制作が優秀であると認められる作品の制作者に与えられる。】

 

《渡辺伊都季 「箱庭〜蝉時雨〜」》
 
《今井淳太「Anjuna」》
  中西由華
横浜市の大規模な高層住宅団地と、そこに生息する作者が世界で一番嫌いな生き物である蝉を4x5インチの大型カメラで丹念に記録した。表現技法も作品にマッチして、これらの被写体を通して、作者が内に秘めている考えが観る者に伝わってくる。  
    インド・香港・キューバなどを、学生としては長期に亘って旅行をしながら撮影をした作品である。意図的に、硬調且つ粗粒子のイメージを作り、作者の被写体に対する思いを表わしている。荒削りではあるが、力強い表現は見応えがある。
     
《佐々木雄一「LIGHT/WAVE」》
藤波 忍
   
大都会東京の夜景と大小の川や水路の水面の反射とその境界線をテーマにした作品。大都市も自然の力や人為的な力によって破壊されるかもしれないという作者の考えが、画像の美しさの中に、しっかりとした制作技術により幻想的に表現されている。
   

 

 

 

 

 

Copyright (c) NIHON UNIVERSITY COLLEGE OF ART DEPARTMENT OF PHOTOGRAPH . All rights reserved