平成22年度写真学科卒業制作



ここでは平成22年度写真学科卒業制作を紹介いたします。

【芸術学部長賞(学業部門):卒業論文・制作が優秀なものに授与される。】
 
   ≪佐々木 龍「童唄」≫
《安東 沙希「惑星」》

 
佐々木龍
   
 
鳥取砂丘で作者が見た幻想の世界を視覚化した作品で、観光客が砂丘と戯れる姿は、真っ赤な惑星に立ち向かっていく異星人のように表現されている。灼熱の惑星を創りだし、その荒涼とした世界に様々な場面を視覚化した作者の優れた力量は、非常に高く評価できる。  
  日本人なら誰でも持っていると思われる幼少時への既視感と郷愁の念がうまくまとめられている。幼いころの子守唄の慣習などが失われつつある今日、このような類の写真の感性が直感的に人々に受け入れられるのも今が最後の時代となるのかもしれない、と気るかされる優れた作品である。    
   
 
《中津川瑛奈「wiht」》
   
人と自然との共存をテーマに、女性モデルを使って印象的な画面を構成している。女の子と自然との愛ある関わり「with」を見事に象徴している。コンセプト、画面構成力、技術ともに優れた作品であり、物語の展開や内容の豊かさが心に残る一作である。    
     
《柳岡創平「共存共栄」》  
 

《章 岱「Talking it overl」》

寝室という他者が踏み込めない隔離された空間を撮影した写真。
「さまざまな他者を受け入れるオープンな自分をもつことの大切さを知った」作者の思いの詰まった優れた作品である。
自然と人間との関わり方の変化を、デジタルレタッチ(合成)
を駆使し一枚の写真に構成、<誕生・調和・繁栄と破壊・
共存共栄>と流れを作り、エネルギーや物質に支えられた
人間と自然、双方の必要性を作者のイメージで表現している
優れた作品である。
     

 

【芸術学部奨励賞 : 卒業論文・制作において、優秀かつ独創的なものに授与される。】
   
《林 珍元「Utopia・Dystopia」》
 
歴史的町並みの保存地域や、高層マンション、建築中の風景など、「都市」が、生成と消滅のサイクルを繰り返し、異なる時間と歴史を持つ様々な構造物を、巨大な空間の中に人るの風景として共存させている様を的確に描き出している。  
   

 

【日本大学芸術学部金丸重嶺賞: 写真学科の学生で、卒業論文・制作が優秀であると認められる作品の制作者に与えられる。】

 

《三井春樹 「PROTOTYPE」》    
《森田佳奈「家族の肖像」》
   

moritakana
  スティルフォトグラファーを目指す作者が、試作・原型・基本形として、さまざまな物撮りに現代若者の感性を取り込みながらチャレンジしている。作者は物の細部にも非常に気を配りながら、また全体的に背景等も工夫をしながら制作しており、センスの良い透明感を持った繊細な作品である。     黒白の家族の肖像写真と、カラーでその家の夜の窓の明かりを撮って対比的に並べた作品である。作者の感情を「家族の肖像」と「窓の灯り」に象徴し、自らをしっかりと見つめて、思いを現実の中に昇華した素晴らしい作品となった。
     

≪今給黎香里「逢いたい」 ≫

     
愛する人の死の行方を探る旅が行き着くところ、母方のお爺ちゃん・お婆ちゃんに向けた物語は新しい局面を迎え、新しいドキュメンタリーとして見応えのある作品になった。
       

 

 

 

 

 

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