【主な担当科目】
ゼミナール・写真基礎演習III
教育方針と内容
【ゼミナール 】
講師は新聞社で30年超、取材の現場に携わる。この間、報道写真の世界は大きな変革の時代を迎える。長く時代を築いたフィルム現像してプリントをつくるアナログ時代から、カメラの革新的なデジタル進化にともない、報道写真の世界は大きく様変わりした。取り巻く環境が劇的に変化するなかで、いまフォトジャーナリズムの現場も大きく変わろうとしている。とはいえ、東日本大震災での写真報道は訴求力があり普遍の世界と再認識された。人の記憶に鮮明でかつ刺激的な印象を残す写真の価値は計り知れない。新聞を読むことで社会で何が起きているのかを知り、今を伝える大切さを考察。いま社会に何を発信するのか、そしてできるのかを考え、将来の指標に役立ててほしい。
【写真基礎演習Ⅲ】
「映像ジャーナリズムで何が伝わるのか、何をつたえるのか」 シンプルだが重要なテーマである。デジタルカメラやスマートフォンなどカメラ付き携帯電話の普及で、だれもが写真や動画を手軽に撮影できるようになった。しかも、ネットに投稿できるソーシャルメディアの爆発的な普及で、地球の片隅から一個人が世界に向けて数百万人単位で情報を発信することも可能だ。これら写真や動画の映像ネットワークが急速に広がるその解はひとえに「わかりやすさ」である。だれもが自在にカメラを操り、有象無象の映像があふれている時代に、人々は映像に何を求めているのか、そして専門職たるカメラマンに求められるものは何か。さまざまな角度から考える。