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鳥海 早喜 准教授

【最終学歴】

2014年 日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程芸術専攻修了(芸術学博士)

 

【主な担当科目】

写真基礎演習Ⅱ・写真基礎演習Ⅲ・写真作家作品研究Ⅰ/Ⅱ・ 写真技術I・インターンシップ、フォトグラフィⅠ(デザイン学科用)、連携型プロジェクト1

 

▼教育方針と内容

先人たちの表現や理論から「写真とは何か」を考える端緒を掴み、新しい創作活動や深い議論を展開することを目指す。

<写真基礎演習Ⅱ/Ⅲ・写真技術Ⅰ>

制作を通じて写真の性質と深く向き合い、専門的知識と技術の習得を目指す。

写真基礎演習では他の表現分野とのコラボレーションや考察も積極的に行い、将来的に没頭できる創作・研究テーマを探求し視覚化及び言語化することを一つの目標としている。

 

<写真作家作品研究Ⅰ/Ⅱ>

写真発明から1930年頃までの写真家及び写真作品を考察する。

写真術発明の起点や問題解決方法、その後の技術変化や豊かな表現、社会との関わり方を紹介する。過去を生きた写真家に寄り添い「同じ写真家」という意識で歴史を見直すことで、受講者の写真制作や写真との関係性構築のヒントが得られるよう心掛けている。

 

▼研究/創作/領域・業績

研究領域は日本写真史及び写真表現研究。写真渡来から幅広い年代を視野に入れるが、特に金丸重嶺について研究している。近年は日本とインドネシアやロシアとの文化的な交流について写真史的観点から研究も行っている。

・日本人の「南方」経験の再検討-グローバル時代の新しい歴史像の構築に向けて-

https://rjse.upstory.biz/

 

<科研費>

・若手研究B「日本近代写真史と近代デザイン史再構築を目的とした広告写真家金丸重嶺の研究」2016-2018

 

<論文>

・「写真家金丸重嶺と童画家武井武雄に関する一考察」(『日本大学芸術学部紀要』第72号)2020

・「日本大学専門部芸術科写真科とバウハウスに関する一考察」(『日本写真芸術学会誌』第27巻第1号)2018

・「金丸重嶺研究−新興写真時代の活動と初期写真教育を中心に−」博士論文2014

・「日本大学芸術学部所蔵・写真展「The Family of manわれらみな人間家族」展ガラス乾板の調査研究」東京大学史料編纂所研究会2013

・「日本写真史における写真歴史展覧会の開催意義に関する研究−「写真100年−日本人による写真表現の歴史展」を中心として−」修士論文2011

 

<著書>

・『新興写真の先駆者 金丸重嶺』国書刊行会2021

・『写真の起原 英国』(共著)東京都写真美術館2019

・『レンズが撮らえた外国人カメラマンの見た幕末明治』(共著)山川出版社2015 

・『レンズが撮らえた外国人カメラマンの見た幕末日本Ⅰ』(共著)山川出版社2014

 

<展覧会>

・「金丸重嶺vs名取洋之助ーオリンピック写真合戦1936」(JCIIフォトサロン)共同企画構成2018

・「没後40年記念展覧会 写真家金丸重嶺 新興写真の時代1926-1945」(日本大学芸術学部芸術資料館)企画構成2017

・「没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖」(東京都写真美術館)学芸員補2014

 

【社会活動】

日本写真芸術学会会員/日本映像学会会員/日本写真学会会員