写真を学ぶということ



西垣仁美

 現代では、携帯電話にカメラがついているのは当たり前であり、それを含めればほとんどの人が常にカメラを携帯しているという時代です。しかも写真に関わる技術は進歩を重ね、今ではシャッターを押せば、何かしらの像が得られると言っても過言ではありません。

 そんな時代に、写真学科で何を学ぶのかをお伝えしたいと思います。
写真の歴史は約180年です。日本大学芸術学部写真学科は写真誕生の年と言われる1839年の100年後、1939年に誕生しました。その当時でもまだ写真は誰もが簡単に撮れる時代とは言えませんでした。ハイアマチュアの間では作品制作も始まっていましたが、今とは全く違う状況でした。写真を失敗せずにプリントできることだけでも立派な技術だったのです。
 しかし現代では、それだけならばカメラが自動的にほぼ作り上げてくれると言えましょう。ならば、大学で私たちは何を勉強しているのでしょうか?

   ●技術を学びます
   ●光を学びます
   ●時代を学びます
   ●現代を学びます
   ●自分を学びます


 私たちは、ただ写るだけ以上の写真を目指し多くのこと学んでいます。写真はとても奥深いものです。学べば学ぶほど、もっと何かを求めたくなります。
誰もが写真を撮れる時代に、時代の最先端に立って、誰もが撮れない写真を求めて私たちは技術を学び、感性を磨いているのです。

 現代社会において、写真を見ない日は一日たりと無いはずです。
街の中ではもちろん家庭の中においても至るところに写真は存在しています。
新聞、雑誌、ポスター等で毎日写真を目にします。
写真は身近にあり、何か記録を残したいと思ったとき、現代ではペンよりカメラを使うのではないでしょうか。
 写真を使う職業は実に幅広いです。報道、広告からアート作品まで、新聞社、雑誌社、広告会社、印刷会社、写真館、ブライダル関係、美術館関係、等々、
時代の最先端をゆく写真を学ぶことで時代の最先端の人々や物事と出会い、
時代をつくっていく仕事へと繋がります。
写真は現代社会という現実を見つめながら夢を見られるものです。


 写真が大好きな皆さん、写真に興味をもってくださった皆さん、
 一緒に写真を学び夢を追いかけませんか。


日本大学芸術学部
写真学科主任 西垣仁美